皆さんこんにちは、本記事では暗号通貨の思想と歴史を掲載します。
暗号通貨の原点
暗号通貨の原点と言える、Bitcoinが登場したのは2009年に偽名のソフトウェア開発者サトシ・ナカモトによってインターネット上に公開された論文が始まりだと言われています。
それが、個人なのか組織なのかは現在もわかっていない状況です。
現代の経済では、中央銀行や民間銀行がドルや円などの国が発行する通貨で経済が成り立っています。
その価値を決める方法は、政治や金融機関などが密接に関わっています。
サトシ・ナカモトは現代のこの金融中心の資本主義経済から抜け出し、誰もが自由ににP to Pでやり取り行えるようなれるような通貨を考えました。
同時にビットコインのソフトウェアをネット上に発表し、ビットコインの最初の採掘(マイニング)を行い、運用が開始されました。
ゴックス事件
暗号通貨の普及に先駆けて、東京に本社オフィスを構える、マウントゴックス社のサーバーが何者かによってハッキングされ、ビットコイン(BTC)と預かり金が大量流出してしまった事件をさします。
2009年の設立当初はトレーディングカードの交換所として利益を得ていました。
マウントゴックス(MTGOX)の語源はカードゲーム「Magic: The Gathering」のイニシャルと「Online Exchange(オンライン交換)」を略したものです。
2010年にビットコイン(BTC)事業へ転換すると急成長を始めます。
そして、2013年には世界中のビットコイン(BTC)のうち7割以上を取り扱うほどの規模になりました。
失われたビットコイン(BTC)の総額はユーザー保有分の約75万BTCと自社保有分の約10万BTCで、当時のレートでは約470億円に相当しました。
暗号資産の安全性は高いと言われる中、このような事になった全員は、当時のCEOマルク・カルプレス氏の口座残高が不自然に増えているなど、不審点が次々と見つかり、2015年8月1日に警察はシステム不正操作の疑いで逮捕となっています。他にも、根本的な原因はBitcoin自体の問題ではなくマウント・ゴックス社のセキュリティの問題が一番の原因となっています。
この騒ぎを受け、当時Bitcoin不信が起き価格は暴落しました。また、これを受け法律も改正されるきっかけとなりました。
中国の参入と中国内の対策
Bitcoinが登場してまもなく、多くの中国企業がBitcoinのマイニングに参加し、Bitcoinの国別保有率で中国が7割を占める事態がおきました。
中国では外国の通貨を一定以上保有してはいけないという法律があります。
外国通貨の流出は自国通貨の価値が下がる要因ともなるため中国では規制がかけられ、中国企業の財産は国が管理しているという実態があります。
またそれによって、中国企業の多くは国の管理下にない価値保存の方法として、いち早くBitcoinに目をつけました。
Bitcoinのマイニングには高性能なコンピュータとそれを動かし、冷却するための巨額な電気代が必要となっており中国は適切な環境でした。
現在、中国当局は昨年9月にICO(仮想通貨を集める形式の資金調達)を全面禁止し、ビットコイン(仮想通貨)取引所を実質的な閉鎖に追い込んだため、
マイニングやBitcoinの購入は行われることはなくなっているが、2021年3月現在香港で徐々にBitcoin取引の緩和が始まっている。
テザーコインとは
上記のグラフを見ると、Bitcoinの現在の1番の保有通貨は、USDTと、USDドルとなっている。USDTはテザー社が発行するドルと相対価値を目指して作られた仮想通貨で、それらを含めると現在は多くのドル建てでBitcoinが買われていることがわかる。
中国のBitcoinの規制緩和が始まればますます価格が上がってくると見込まれ仮想通過業界では話題となっている。(2021年3月)
coincheck事件
コインチェック事件とは、2018年1月26日、仮想通貨取引所「Coincheck」が外部からのハッキング攻撃を受けたことによって、580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が盗難された出来事のことを指す。
仮想通貨はブロックチェーンは安全な技術ではないのかと疑問に思われる方もいるかと思いますが、この事件は管理方法にありました。
通常暗号通貨はブロックチェーン上で管理されるコールドウォレットと、仮想通貨仲介会社で管理されるホットウォレットという管理方法があります。
ホットウォレットとは、銀行の窓口に現金で管理されているようなもので、そのセキュリティーは会社に依存します。
この事件は、このホットウォレットを狙った犯行で事件をきっかけに仮想通貨の価格は大暴落しました。
その後、コールドウォレット、ホットウォレットの認識が仮想通貨業界で広く浸透しました。
これらの経験を経て、現在さらに信頼を得た仮想通貨は徐々に本来の価値を取り戻してきました。