景気や経済にはサイクルがあり、それには金利などが密接に関係してくることがわかっています。
金利と経済のサイクルの詳細は以下を参照ください。
セクターローテーションとは
景気や経済のサイクルで各局面で成長する産業、セクターがあります。
この記事では、各局面で成長しやすい産業の紹介と、代表的なETFの紹介をしたいと思います。
また、セクターローテーションでは通常、数か月から年単位の中長期目線の投資方法となっています。
リセッション (不況期)に成長するセクター
多くの不確定要素があるため、ディフェンシブセクターが最も良いパフォーマンスとなる傾向があります。 不況時にも必ず消費させる商品のセクターなので、景気が不況であっても国民に必要とされる傾向にあります。
主な産業:ヘルスケア、生活必需品、公益事業
【XLV】ヘルスケア セレクト セクター SPDR ファンド
景気回復期に成長するセクター
市場の信頼感が改善し、民間の消費者が支出を拡大し始める傾向があります。 エンタメ、一般消費財 自動車やアパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどといった消費者向け小売業界が成長します。
主な産業:製造業、サービス業企業の集合体
景気拡張期に成長するセクター
景気の先行指標に敏感なセクターが最も良いパフォーマンスとなる傾向があります。 アップル、アマゾン、マイクロソフト、グーグル親会社アルファベットIT企業などが成長し、民間金融機関が金利低下の刺激を受ける。
主な産業:ハイテク、テクノロジー、金融
【投信】GS-netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース
【XLK】テクノロジー セレクト セクター SPDR ファンド
景気後退期に成長するセクター
インフレ圧力の上昇がセクターのパフォーマンスの牽引役となる傾向があります。主に企業の消費が加速し固定資本や流動資本が拡大します。航空や鉄道、建設に関わる資材の製造・販売、商業サービスの提供を行う企業が属しています。 BtoBビジネスをメインとするセクター
主な産業:資本財、素材、エネルギー、製造
【ICLN】iシェアーズ Globalクリーンエナジー ETF
【XLE】エネルギー セレクト セクター SPDR ファンド
各経済局面で成長するセクター
このように、各経済局面で成長するセクターが異なります。セクターローテーションは投資を行う際には有力な情報となります。
上記で掲載している、銘柄は、米国のセクターごとのETFや投資信託を紹介いたしました。 ETFでは1株単位でしか、投資ができませんが、投資信託を活用すれば、100円などの少額から投資を始めることができます。
また、通常のETFなどの上場株式を購入する際は、購入手数料がかかります。高いもので3.3%などのものがあり、3.3%などの購入手数料で30万円の投資を行うと、約1万円の手数料が引かれた状態から始まるので、どれだけいい銘柄でも1万円を取り戻すには、2か月ほどかかる計算になります。ですので、極力購入手数料や年間手数料が少ないものを選びましょう。
私がSBI証券をおすすめする理由の一つは、購入手数料が無料や格安で取引ができるため、おすすめしています。是非ご参考にしてください。